@article{oai:sapmed.repo.nii.ac.jp:00017542, author = {小海, 康夫}, issue = {1-6}, journal = {札幌医学雑誌=The Sapporo Medical Journal, The Sapporo Medical Journal}, month = {Mar}, note = {モノクローナル抗体の開発によって均一な抗体を簡便に制作することが可能となってなり、モノクローナル抗体を用いた分子を背景とした診断治療は実臨床にひろく活用されている。本稿では、私が関わった3 つの研究を通してモノクローナル抗体による病理現象のプローブとしての意義について考察を加える。L29, L30 モノクローナル抗体は、人リンパ球B 細胞分化因子を認識するモノクローナル抗体である。これらの抗体の開発によりin situ でB 細胞の分化段階を分子レベルで検討することが可能となった。現在のリンパ腫の病理診断においてモノクローナル抗体が果たす役割とその意義について考察する。ラットHER2(p185neu) の細胞がん化機構に関する研究で、細胞型p185neu の過剰発現だけではマウス線維芽細胞系での発がん性が認められず、EGFr 発現が必要であることを見出した。過剰発現したp185neu に対する固有のモノクローナル抗体はin vivoで抗腫瘍効果を示す。現在のHER2 療法の理論基盤に通じるp185neu に対するモノクローナル抗体による治療機構を考察する。アルツハイマー病に代表される神経変性疾患において、特定のタンパク質のアミロイド化は疾患のホールマークである。プロテオミクスとタンパク質化学を応用してアルツハイマー病モデルマウスの老人斑に特異的に発現する分子を同定し、免疫定量系を確立した。本定量系は、アミロイド化した特定の分子を優先検出する。本免疫定量の特異性について考察する。}, pages = {1--10}, title = {抗体による病理現象の認識についての一考察}, volume = {90}, year = {2022} }