@article{oai:sapmed.repo.nii.ac.jp:00016368, author = {佐井, 絵里花 and 増田, 雅巳 and 尾崎, 菜摘 and 高橋, 利紀 and 河原林, 治朗 and 小西, 康宏 and 今, 信一郎}, issue = {1}, journal = {市立室蘭総合病院医誌 = Journal of Muroran City General Hospital, Journal of Muroran City General Hospital}, month = {Sep}, note = {アポクリン癌は乳癌取扱い規約において浸潤癌の特殊型として存在し、細胞質に好酸性顆粒を有し、明瞭な核小体や核の大小不同が見られる。アポクリン過形成は乳腺症の一病変で、細胞異型の乏しいアポクリン化生細胞の増生が見られるが、アポクリン化生細胞はしばしば核の腫大や核小体の目立つことがある。今回、アポクリン癌との鑑別に苦慮したアポクリン過形成の一例を経験した。症例は74 歳女性。大腸癌の術前全身検索中にCTで乳房腫瘤が発見され精査が行われた。MRI で左乳房に境界明瞭な1cm の腫瘤を認め、造影パターンは悪性であった。穿刺吸引細胞診検査を施行したところ、アポクリン顆粒の豊富な細胞が多数採取され、一部に核小体と核の腫大が目立つ異型細胞集塊が採取されていたことから、アポクリン癌疑いと判定した。手術材料の組織学的検査では、明瞭な腫瘤の形成を認めず、非浸潤性アポクリン癌とアポクリン過形成が鑑別として挙げられたが、p63の免疫染色で筋上皮細胞の存在が確認でき、核型不整が軽度であることからアポクリン過形成の診断となった。細胞診標本を再鏡検したところ、異型細胞は核クロマチンの増量は軽度で、細胞重積は目立たなかった。また、その他に明らかに良性と思われるアポクリン化生細胞の出現も見られた。当院で過去に経験したアポクリン癌症例と細胞像を比較し、その違いを考察した。}, pages = {30--35}, title = {細胞診検査にて、アポクリン癌との鑑別に苦慮したアポクリン過形成の1例}, volume = {44}, year = {2019} }