@article{oai:sapmed.repo.nii.ac.jp:00013716, author = {山下, 良子 and 神山, 秀一 and 結城, 祥充 and 上田, 晃 and 川本, 由加里 and 後藤, 仁和 and 山本, 聡}, issue = {1}, journal = {市立札幌病院医誌 = Acta medica nosocomi Sapporo = The Journal of Sapporo City General Hospital}, month = {Dec}, note = {【目的】bortezomibは多発性骨髄腫治療の中心的薬剤の一つである。しかしながら、末梢神経障害や血小板減少、免疫抑制による感染症などの有害事象も少なくはなく、これにより予定通りの治療を継続できない症例も散見する。そこで、今回、bortezomib治療における各種有害事象発現に関わるリスク因子を明らかにすることを目的として調査・検討を行った。【方法】市立札幌病院で2007年1 月~2013年12月に行われたbortezomib治療(52名(女性33名、男性19名)、295サイクル) を対象とし、サイクル開始時の患者背景、使用薬剤や投与量、 血液検査値、および予定されていた投与スケジュールからの逸脱の有無を調査した。次に、逸脱要因となった各有害事象の発現を目的変数としたロジスティック回帰分析を行った。【結果】主要な逸脱要因となっていた末梢神経障害、感染症、血球減少、強度の便秘・イレウスについて解析した結果、末梢神経障害にはビリルビン低値が、感染症には白血球低値とオピオイド併用が、血球減少にはmelphalan併用と血小板低値が、強度の便秘・イレウスには高齢、オピオイド併用、ビリルビン低値、1週間当たりの投与量(高用量) が、それぞれリスク因子として抽出された。【考察】 melphalanやオピオイドは、それ自体が血球減少や麻痺性イレウスを起こしやすい薬剤であり、bortezomib治療時にも注意が必要であることが再確認できた。強度の便秘・イレウスの発現と投与量との関連については、1週間当たりの投与量の多さがリスク因子となったが、総投与量とは関連が認められず、蓄積よりも、ある期間内における暴露量がリスクとなっている可能性が示唆された。【結論】今回の結果は、bortezomib治療時に有害事象が発現しやすい患者群を推定し、早期に介入するための有用な情報となり得る。}, pages = {55--62}, title = {Bortezomib治療における投与スケジュール変更を要する有害事象発現状況と発現要因の調査・検討}, volume = {74}, year = {2014} }