@article{oai:sapmed.repo.nii.ac.jp:00013693, author = {中村, 英記 and 中西, 香織 and 高橋, 健太 and 真鍋, 博美 and 佐藤, 雅之 and 平野, 至規 and 堀井, 百祐 and 室野, 晃一}, issue = {1}, journal = {名寄市立病院医誌 = The Jounal of Nayoro City Hospital}, month = {Jul}, note = {胎内での低酸素環境により、 胎児機能不全(non-reassurinng fetal status) となった児は、新生児仮死の状態で出生するリスクが高く、何らかの蘇生処置が必要となる。 胎児機能不全を後方視的に診断する手段として分娩直後の1濟帯動脈血を用いた血液ガス分析が一般的に行われており、 代謝性アシドーシスの程度が重症度の指標となる。 アシドーシスが重症な場合は児血液での再評価が必要である。炭酸水素ナトリウム(以下メイロンョ) は、出生時に代謝性アシドーシスを認める新生児に対して、広く使用されてきた')2)。 当院においても、従来、積極的にメイロンを使用してきた。明らかな循環障害の徴候の有無にかかわらず、代謝性アシドーシスを速やかに改善することが、児のその後の臨床経過を改善する(呼吸障害が少なくなる、嘔吐が少なくなり哺乳が早期に確立する、など) 、との考えからである。 同様の印象を持つ小児科医・新生児科医も多いようである3)4)。しかし近年、アシドーシスの改善効果が少ない5) 、予後を改善しない6)、など新生児へのメイロンョ投与の有効性に疑義を呈する報告が相次いでみられている。 また脳室内出血のリスクがあるとの報告もみられ7)、 使用適応を重症例に限定すべきとの意見が多くなってきている。 2010年度版の蘇生ガイドライン8) に記載があるように 「循環障害を認める症例に限定すべき」というのが現時点での日本におけるコンセンサスであると思われる。以上の流れをふまえ、2010年、当院においても使用基準を再検討した。 その結果、 代謝性アシドーシスの存在に加え、 明らかな循環障害の徴候名寄市立総合病院 小児科Department ofPediatrics, Nayoro City GeneralHospital(皮膚色蒼白・筋緊張が低下している) がある児に対してのみメイロンa使用を考慮するように使用基準を作成し明文化した(図1)。その後、メイロンョ使用はより重症例に限定されるようになり、使用回数も減少してきている。 その一方で、 メイロンョを使用しなかった軽症例の蘇生後の臨床経過が以前と比較して悪化していないかどうかが懸念されるところである。 この点について検証した研究報告はこれまで見られない。}, pages = {5--7}, title = {新生児蘇生における炭酸水素ナトリウム使用率の低下と短期予後について}, volume = {22}, year = {2014} }