@article{oai:sapmed.repo.nii.ac.jp:00013690, author = {村田, 貴久 and 角尾, 雄輝 and 町田, 忠相}, issue = {1}, journal = {名寄市立病院医誌 = The Jounal of Nayoro City Hospital}, month = {Jul}, note = {近年,高齢化社会が進む中,糖尿病性腎症や腎硬化症などの慢性腎不全を基礎疾患とした透析を導入する患者が増加傾向にある.なかでも,透析患者の生命を脅かす三大疾患の第2位が感染症であり,死亡原因は、男女ともに上位を占める(2011年12月31日現在,男性25.3%,女性22.5%).透析患者が感染症を引き起こす原因は,食事の制限や透析における栄養素の漏出による栄養状態の不良,リン・カルシウムおよび鉄の代謝異常,血糖コントロールの不良による抵抗力の低下などがあげられる.そして,免疫力の低下している透析患者は,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に感染するリスクが高く、早期に薬物治療に取り掛からなくてはならないため,非常に重要な問題であると考えられる.MRSAに対して使用されるVancomycin(VCM)の薬物動態は,PK/PD理論的な観点から投与量や投与間隔を調整しなければならない.VCMは,中毒域と治療域が近接しているので有効かつ安全な治療を行うには,治療薬物モニタリング(TDM)を行い,適切な投与量や投与間隔を検討するのが望ましい.腎機能が低下している透析患者は,薬物の排泄が遅延し,血中濃度が上昇するため,投与量の減量調節等をする必要がある.さらに,使用している透析膜の種類によっても薬物の透過性が異なるため,VCMの血中濃度をコントロールするのが難しい.今回,MRSAに罹患した透析患者に,VCMを投与することになり,適切な投与量の検討を経験したので報告する.}, pages = {63--64}, title = {透析患者におけるVancomycin投与の経験}, volume = {21}, year = {2013} }