@article{oai:sapmed.repo.nii.ac.jp:00012957, author = {佐藤, 智香 and 水戸, 泰紀 and 田島, 康敬}, issue = {2}, journal = {市立札幌病院医誌 = Acta medica nosocomi Sapporo = The Journal of Sapporo City General Hospital}, month = {Mar}, note = {今回われわれは、特異な臨床症状を呈したきわめて稀なIsaacs症候群の67歳男性例を経験し、発症機序にもとづいた適切な治療を行い、良好な経過をえることができたので報告する。患者は約4年前に歩行時のふらつきを主訴に当科を初診した。胸腺腫を伴う感覚失調型ニューロパチーと診断し、胸腺腫摘除術と免疫グロブリン大量療法により症状は著明に改善した。軽度の四肢のしびれ感は残存していたが、1年程前から四肢のびくつきとつっぱり感を自覚し、症状の進行があり当科に入院となった。神経学的に両上肢に強い四肢のミオキミア、筋痙攣、筋硬直を認め、電気生理学的所見ともあわせIsaacs症候群と診断した。免疫グロブリン大量療法、血漿交換療法、ステロイドパルス療法を併用し症状は著明に改善した。Isaacs症候群に特異的とされる抗VGKC抗体も含め、検出可能な抗神経抗体は陰性であったが、興味あることに抗アセチルコリン受容体抗体は陽性であり、治療後に低下していた。このことは、従来までに同定されていない細胞膜表面抗原に対する自己抗体の関与が推測され、本例はIsaacs症候群の発症機序の解明に重要な一例と考えられた。}, pages = {31--35}, title = {特異な経過をとったIsaacs症候群の1例}, volume = {72}, year = {2013} }