@article{oai:sapmed.repo.nii.ac.jp:00012937, author = {山本, 聡 and 坂井, 俊哉 and 山口, 圭介}, issue = {1}, journal = {市立札幌病院医誌 = Acta medica nosocomi Sapporo = The Journal of Sapporo City General Hospital}, month = {Oct}, note = {多発性骨髄腫は難治性の疾患であるが、近年、プロテアゾームインヒビターであるボルテゾミブなどの新規薬剤の登場により、治療成績の向上がみられる。本稿では2008年以降、当院においてボルテゾミを用いて治療をおこなった多発性骨髄腫患者32例の治療成績を後方視的に解析した。症例数は32例(男性11例、女性21例)でボルテゾミブ投与開始時の年齢中央値は72(43-87)歳であった、ボルテゾミブを初回治療として用いた症例が17例(前治療として短期間のデキサメサゾン療法を含む)、再発難治症例として使用した症例が15名で、初発から、治療開始までの期間の中央値は1.6(0.2-77.8)ヶ月。治療内容は、VD療法が23名、VMP療法が9例であった。ボルテゾミブ初回投与時の継続コース数は中央値3(1-11)コースであった。ボルテゾミブの奏功率は71%でbest responseはstringent complete response 1例、complete response 9例.Very good partial response 6例、partial response 14例、stable disease 9例であった。ボルテゾミブ投与後の観察期間中央値は14.5ヶ月(1.5-65.2ヶ月)で、予測全生存期間34.4ヶ月、予測無増悪生存期間は12.8ヶ月で、診断からの予測全生存期間は58.0ヶ月であった。有害事象は、血小板減少などの血液毒性はほぼ全例に認めた。非血液毒性では、末梢神経障害3例、麻痺性イレウスを3例に認め、4例に帯状疱疹を認めた。ベルケイドは当院において、初発、再発例いずれにも有効であったが。有害事象やADLの不良のため、十分な投与の継続ができていないことにより増悪する症例が多く、寛解後の維持療法が課題と考えられた。}, pages = {21--27}, title = {当科におけるボルテゾミブを用いた多発性骨髄腫の治療成績(特集分子標的薬を用いた治療戦略)}, volume = {72}, year = {2012} }